不器用な彼が隠した2文字

◻︎君のお姫様になれない





「私、かなり朝比奈先輩と仲良くなったと思うんですけど、

まだ私のこと嫌いなんですか?」




そんな質問に彼は冷たく、



「嫌いだよ」



って答える。




もう、その「嫌い」でさえも


あまのじゃくなんじゃないですか?


そうだったら、いいのに。






だけどその「嫌い」に、もっと大きな理由があるなんて、


私はまだ知らなかった。




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