フテキな片想い


「……あの、蛍さんが私の事、好きって言ってくれたの……すごく嬉しいです」


緊張した口調で、美雨が話始めたのと同時に、血の気が引いて行くのが解った。


「真央?大丈夫?」


隣の星夜が、心配そうに顔を覗き込む。


ダメだ。俺、これ以上ここにいるの無理だ。


「ゴメン」


一言だけ星夜に呟くと、俺は体育館を後にした。


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