鬼の双子と新選組
枡屋の中に居た浪士共が玄関先の方に行っている間に、
いつぞやの時に山崎さんから聞いた、地下蔵に行ってみる事にした。
そっと地下蔵の中を見ると、大量の火薬や鉄砲が蓄えてあった。
…こりゃあ、黒だな。
そう思い、ばれない様に元の場所に戻ると隊士と枡屋に居た浪士が
斬り合っていた。
近くに長い棒みたいなのがあったので、ニヤリと笑みを溢して
右手に持つ。
「なぁ、うちなぁ…うるさいの嫌いやねん、だから…」
そう言うと、隊士も浪士もこちらを振り向いた。
にこりと微笑むと近くに居た枡屋の主人である古高俊太郎の元に歩み寄る。
左手で、古高の腕にそっと触れると息をのんだのが分かった。
古高に微笑みかけると、そのまま鳩尾に左拳を入れた。
「黙ってろよ、雑魚が」
地を這うような低音が出て、自分でも驚いた。
一番驚いてんのは隊士と浪士だけど。
「んの、女が!!」
「うるせぇなぁ…耳障りだ、消えろ」
右手に持っていた長い棒を槍のように扱って、始末していく。
殺してはない、気絶させただけ。
「あ~ぁ…火雨君が暴れちゃったかぁ…」
「…来るのが遅いんですよ」
沖田さんとそう言っていると、周りに居た隊士達がざわつき始めた。
「「…ひ、火雨さんだってぇぇぇぇ!?」」
「あー…言ってなかったか…」
困ったように笑いながら頭をポリポリと掻くと、納得してもらった。
いつぞやの時に山崎さんから聞いた、地下蔵に行ってみる事にした。
そっと地下蔵の中を見ると、大量の火薬や鉄砲が蓄えてあった。
…こりゃあ、黒だな。
そう思い、ばれない様に元の場所に戻ると隊士と枡屋に居た浪士が
斬り合っていた。
近くに長い棒みたいなのがあったので、ニヤリと笑みを溢して
右手に持つ。
「なぁ、うちなぁ…うるさいの嫌いやねん、だから…」
そう言うと、隊士も浪士もこちらを振り向いた。
にこりと微笑むと近くに居た枡屋の主人である古高俊太郎の元に歩み寄る。
左手で、古高の腕にそっと触れると息をのんだのが分かった。
古高に微笑みかけると、そのまま鳩尾に左拳を入れた。
「黙ってろよ、雑魚が」
地を這うような低音が出て、自分でも驚いた。
一番驚いてんのは隊士と浪士だけど。
「んの、女が!!」
「うるせぇなぁ…耳障りだ、消えろ」
右手に持っていた長い棒を槍のように扱って、始末していく。
殺してはない、気絶させただけ。
「あ~ぁ…火雨君が暴れちゃったかぁ…」
「…来るのが遅いんですよ」
沖田さんとそう言っていると、周りに居た隊士達がざわつき始めた。
「「…ひ、火雨さんだってぇぇぇぇ!?」」
「あー…言ってなかったか…」
困ったように笑いながら頭をポリポリと掻くと、納得してもらった。