雪のような恋。
小学生編

この気持ちの名前


「よろしくね」

うちの玄関で初めて美雪を見た時から
きっと俺は恋に落ちてしまっていた。

美雪は純粋で、何も知らなくて
まるで真っ白でふわふわとした雪のような
名前通りの女の子だった。





美雪は5年前に、俺のマンションの隣の部屋に越してきた。

美雪のお母さんと、俺のお母さんは高校からの友達で、
引っ越し先を探していた美雪のお母さんに、隣が空き部屋だと紹介したらしかった。

同い年でこの街に来たばかりだからと、お母さんに言われて、
小3の始業式に初めて美雪と一緒に学校へ行った。

それから毎日、一緒に学校へ行って、一緒に帰ってきて日が暮れるまでどちらかの家で遊ぶのが日常になっていた。

俺は男友達と遊ぶよりも、美雪と遊ぶほうが楽しくて
美雪が楽しそうに笑う顔が、何よりも嬉しかった。

その頃の俺はまだ、この気持ちを知らない。
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