あいつの恋

キューピッド


私たちは近くの公園に移動して
二つしかない
ブランコに乗った。

「どうしたん?」

「あの…あれやん…」

雄馬はそれっきり
下を向いたまま黙ってしまった。

それ以上聞いてはいけない
ような気がして私も黙ってしまった。





……


………


…………

「よし!!」

!?

涼しい夜風に吹かれて
眠りそうになっていた私は
めちゃくちゃ驚いた。

「なんやねん!急に!寿命縮んだわ~」

「おい、真剣に聞け。」

その言葉を聞いた途端、
なぜか姿勢をピンとはった。
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