妄想コットンキャンディ
妄想コットンキャンディ
「今日はごめんね。からかわれて、やだったでしょ?」

振り返って、苦笑いしてみせる。

「付き合ってないって言ってるのにね」

「…別に大丈夫だよ」

落ち着いて顔色1つ変えない。
歳なんて変わらないのに、なんか君にはかなわないな。

「ありがと」

「♡♡となら気にしない」

意識されて無いなあ…そう思ってふと彼の顔を見ると、微かに赤らんでいた。

「☆☆」
「なに」
「なんで、赤いの」
「別に」

「私も、☆☆とならいいよ」

だけど私のは、君が好きだからだけどね。




「じゃあ、付き合う?」


「え」

「♡♡」
「な、なに」
「なんで赤いの?」

イタズラな笑みを浮かべる彼

やっぱり君にかなう気がしないや。

「大好き、☆☆」


[君にはいつも、かなわない。]終
< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop