意地悪上司の溺愛
とりあえず入ろう…。はぁ…。

「こいつに似合いそうな服を一式、値段は任せる。」

「かしこましました。」

「ほら早く行け。」

もぅ、頭がついていかないよ。とにかくしたがったらいいんでしょ…。試着室に入ると店員さんが何着も何着もどんどん服を持ってくる。

「まぁ。お客様よくお似合いですわ〜。選びがいがありますこと〜。ふふ。」

なーんて言ってる。どう返すの?こういう時って…!

「あ、ありがとうございます。」

とりあいずお礼を言っておいた。

「では、これでよろしいですか?」

「あ、はい。」

「海東さん着替え終わりました…。」

「っ…!」

え?そんなに似合ってないの?てゆうか、誰かなんか言ってよ。バカみたいじゃん!ん?

「海東さん、顔真っ赤ですよ?熱でもあるんですか?」

んん?周りの店員さんたちも真っ赤だ。なに?なにがあったの?

「い、いや、なんでもない。行こう。」

「?はい。」

ん?まぁ、いっか。とりあえず、店を出るのね。
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