BEAST POLICE年末特別警戒スペシャル

ユナボマー・マニフェスト

木材業界の団体代表が、郵便爆弾によって殺害された。

最早止める事のできない犯人の凶行。

報道では連日警察の無能が叩かれ、交通違反を取り締まる無関係の交通課の警察官さえも、『俺達を捕まえる前に爆弾魔を捕まえろ』と罵られる。

警察にとっては風当たりの強い年の瀬となっていた。

「巡回もやり辛いスよ。何かこう、肩身が狭いっつーか」

警視庁の休憩室でコーヒーを飲む巽。

「仕方ないだろう。市民の言う事に間違いはない。爆弾魔を検挙できない自分達の責任だ」

倉本は、世間からの非難を甘んじて受け止めていた。