ただし××な意味で【完】

そのまま人差し指に口付けされて背筋がゾクゾクした。


真っ赤な舌が私の指先を犯す。




「ん、……っちょ、あの、うちはらさん……っ！」


「なに？ 今更ビビってんの、さっきは押し倒そうとしたくせに？ 散々煽っといてそれはねーよな？」


「離し、や、……んっ、げ、ゲームしましょうよっ!?」


「ゲームねぇ……、いいよ、ゲームしたいならこれ、ゲームだと思っても」


「はいっ……？」




頭が変になりそう。



くそ。こんなところだけ内原さんは私より遥かに大人だ。



今までは気のある素振りなんか見せなかったくせに、いきなり甘くなるからずるい。


顔色ひとつ変えずに平気で恥ずかしいことして……っ！



初めての感覚に脳みそが溶けそうになりながらも内原さんを見れば、同時に腕を引かれた。


彼の胸の中に突っ込んだと思ったら、そのままもつれるように二人でベッドに転がり込む。



あ、押し倒された。今度は私が下。……いい眺め。じゃ、なくて。うわ、すっごい緊張する……！