wish
一緒に勉強するという約束を持って、誠は嬉しそうにこちらに戻ってきた。
「一緒にやるのおっけぇだってさ。
今日の放課後、教室で、って」
右手でOKサインを作り誠は満面の笑みで言う。
一緒にするといっても、今日すぐにとは思っていなかったので、少し驚いた。
そのため、誠の顔にまじまじと視線を送ってしまい、
タイミングがずれたように、
「え、今日?」
と聞き返してしまった。
誠は、今日、とオウム返しをする。
なんとなく嫌悪の色が混じっていたせいか、誠は声を潜めた。
「いいじゃん、別に。
昇だって遅刻とかサボりとかで勉強やばいだろ?
一緒にやろうよ。
なんか三田さんも乗り気だったし…」
最後の言葉は、本当にまわりに聞こえないようにと、ますます小さくなった。
恵利子が絡んでしまってはもう逃げられないな、と昇は小さくうなだれ、誠を見る。
恵利子と誠が、何か同盟を結んだのではないかと思った。
「一緒にやるのおっけぇだってさ。
今日の放課後、教室で、って」
右手でOKサインを作り誠は満面の笑みで言う。
一緒にするといっても、今日すぐにとは思っていなかったので、少し驚いた。
そのため、誠の顔にまじまじと視線を送ってしまい、
タイミングがずれたように、
「え、今日?」
と聞き返してしまった。
誠は、今日、とオウム返しをする。
なんとなく嫌悪の色が混じっていたせいか、誠は声を潜めた。
「いいじゃん、別に。
昇だって遅刻とかサボりとかで勉強やばいだろ?
一緒にやろうよ。
なんか三田さんも乗り気だったし…」
最後の言葉は、本当にまわりに聞こえないようにと、ますます小さくなった。
恵利子が絡んでしまってはもう逃げられないな、と昇は小さくうなだれ、誠を見る。
恵利子と誠が、何か同盟を結んだのではないかと思った。