親友 コトバは罪より重い


尾崎さんの家は私の家から近い。

だからと言って幼馴染みのような特別な関係者ない。

尾崎さんは中学に上がる時に引っ越してきた。

その時に尾崎さんのお母さんがご挨拶に来たぐらい。

少ない交流だった。近所の割には尾崎さんと関わることが無かった事を今になって実感する。

尾崎さんは大人しい人。沙耶とは正反対だったかもしれない。

でも私は沙耶と尾崎さんが話しているところを見たことがあることを思い出した。

テスト前になると教室で一緒に勉強していた。

確か梶谷さんもいた。尾崎さんと沙耶は交流が少なからずあった。

なら、どうして尾崎さんは沙耶を?

この疑問を解決するためにも私は尾崎さんの家に向かった。


向かったのはいいけれど尾崎さんの家は周りの家に比べて立派な家だと思う。

インターホンを押すのに何故か緊張してしまっている。

でも私がインターホンを押そうとしたら尾崎さんの家から内海さんと水谷さんが出てきた。


「翔子、尾崎さんに会いに来たの?」


内海さんの言葉に私は頷くと内海さんは頭を横に振った。

どうやら尾崎さんとは会えなかったらしく話も聞いてくれなかったらしい。

二人が行って無理なら私も無理だろう。

だけど尾崎さんを心配しているのが私だけじゃ無かったことに安心した。

目的は沙耶の死について知っている事を聞く事だったけど心配もあった

梶谷さんのあんな公開処刑のような告白は精神的にキツイ。

もちろん尾崎さんが悪いことをしたという事実があるいう気持ちは忘れてはいない。


「明日からどうなるのかな、私たちのクラス」


水谷さんは不安そうに口にした。それはみんな思っていることだと思った。


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