明日から、幼馴染みじゃなくなると信じて。

邪魔

玲奈side

玲奈 ｢ねぇ、どういうつもりだったの？｣

優 ｢どういうつもりもなにもねーよ？｣

玲奈 ｢優のお陰で悠希先輩に勘違いされたじゃん。｣

私は悠希先輩と付き合っていた。

なのに、こいつがさっき悠希先輩の前で私に抱きついてきた。

玲奈 ｢悠希先輩に別れようって言われた。｣

優 ｢へえー。で？｣

玲奈 ｢何その冷めた対応！誰のせいで…。あぁ、もう！知らない。帰る。｣

優 ｢俺も帰る。｣

玲奈 ｢やめて。これ以上誰にも勘違いされたくないんの！｣

優 ｢いゃ、幼馴染みだぜ？勘違いもたくさんされてきてんのに今さら？それに、昔から、拒否権なんてお前にねーし。｣

あぁ、うざい。

私は、優にずっと片想いしてきてた。

でも、優は、いっつも私なんか見ないで彼女つくって捨ててを繰り返してきた。

いわゆる、遊び人だ。

だから、優を諦めようと思ってたら、ちょうど悠希先輩に告白されて。

悠希先輩は、私が優のことを好きだったの知ってて、忘れていけばいいって。

なのにまただよ。

彼氏作るといっつも、邪魔してくる。

今のだって、優のせいで先輩も。

優 ｢おい？きーてんの？｣

玲奈 ｢聞くつもりもないし、聞きたくもない。｣

優 ｢なら、帰るぞ。｣

玲奈 ｢…｣

優 ｢どっちにしろ、家隣だし。同じ方向なんだけど。｣

だからといって、私に足はば合わせてくれてるところがまた、好きにさせてく。