StarDust(仮)



それにしても……やっぱりかわいい。

雨とか涙で濡れてるけどそれが逆に色っぽいというか…

髪が頬に張り付いてたから払ってあげれば、もっと良く分かる。


すべすべの陶器のような白い肌に長いまつ毛。

綺麗な二重だし、黒い眼は吸い込まれてしまうんじゃないかというほど。

唇は長時間外に居たせいなのかちょっと紫っぽくなってるけど桃のように水々しい。


「……食べたい。」

「え?」

「あ、いや、何でもない。」


顔をじっと見てたらつい口に出てしまったようで。

背は160行くか行かないかぐらいで、俺のパーカーはぶかぶか。


動きづらそうだけど我慢してもらうしかないか…。


「家どこ?送ってく。」

「……いいんですか?」

「ああ、また襲われたら大変だろ。」

「…じゃあ、…こっち、です。」


そう言って少女葉俺のちょっと前を歩く。

けど、それじゃ雨に濡れるから俺の傘に半ば強引に入れる。

ちょっと頬が赤いけど…まぁ、しょうが無い。

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