★MyHomeの秘密★♪
12HOME♪涙の恋うた、聞きたいです。


ピッ―…



と、あたしは小走りで走って追い付いた凌兄の服の裾を掴んだ。

いつものあたしらしくない。
遠慮がちに引っ張った。裾が少しだけ揺れる。


不安でしょうがなかった。


凌兄は驚いたのか一瞬肩を揺らして、あたしを見た。
その目が少しだけ大きくなっていて、「どうした?」と聞いてくる。



心臓が、破裂するかと思った。
壊れて死んじゃうじゃないかって…恐くて恐くて。
手が指先から震えてくる。





今なら泣ける――…








「…どーした?なんか買いたいもんでもあったか?」


凌兄は今どんな顔であたしを見ているのだろう。
顔をあげることが出来ないあたしは、俯いているからわからない。
だから想像すると、マイナスの方へと考えがいってしまう。



< 265 / 587 >

この作品をシェア

pagetop