ああ、愛なんて恋なんて
「信じていいんだよね?」

「ああ、信じてくれ」



そう言ってきみはあたしをまた
優しく抱きしめた





ああ、なんて幸せなんだろう


愛なんて恋なんて
信じちゃいけない



そう思ってたはずなのに



いつからこんなにも
きみの存在が



あたしの中で大きくなってたんだろう


溢れた涙を拭うきみの手はとても温かくて


ああ、あたしは
愛されてたんだと
実感出来た



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