桜の降る日に

けど、靴が足りない。

というか、くるみの靴がない。

部屋中探してもいない。


「大和どうした?なんか探してんのか?」


『くるみがいない。』


「くるみって?竜王ちゃん?」


首をたてにふる。


「は?お前竜王ちゃんと住んでんのか?ずりぃー。」


そういえばこいつに言ってなかった。


「いないってこんな夜中に?」


『おう。』


「やばくね?あんな可愛い子こんな時間にふらふらしてたら危なすぎだろ」


それは俺も考えてた。


『探しに行ってくる。』


「俺も行く!」


そう聞いてさっき帰ってきたばっかりなのに
すぐ家から出た。

< 33 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop