掌
「寂しいとかじゃなくてさ…。二人共、最近ちょっと周りが見えてないよね。」
「どゆ事?」
「達也君は部活サボり気味だし、歩も門限よく破るみたいだし……。」
「二人が一緒にいたいんだろ?仲良くていいんじゃね?」
それにサッカー部なんて、みんなお気楽にやってる奴ばっかだし、と健太は扉にもたれたまま笑っている。
……。
健太はほんと、能天気というか…楽観的というか……。
思わず、目の前の広い胸板にかぶさるような、大きなため息がもれた。