掌
可愛い洋風の小さなアパート。
「おじゃましまぁす。」
「どうぞー。」
やっぱり、洗濯物や洗い物で少し散らかってる、達也のお家。
お母さんが、あんまり家にいないからかな……。
あたしが、代わりに家事してあげたいな……。
「歩?なにニヤニヤしてんの?」
「あっごめんごめんっ!っあー!!これこれ!!」
達也の部屋の小さなちゃぶ台の上にある、ずっと食べたかった新発売のお菓子の存在は
達也との同棲を妄想してニヤけてたあたしを、現実に引き戻した。
あたしの頭の中は一気にお菓子色。