マーメイドの私と王子さま
そんな彼女、シャルルは今日17歳の誕生日を迎え、晴れて大人の仲間入りを果たす。上のお姉様たちはそれぞれ同族の人魚と結婚をし、幸せそうに過ごしているし、お父様もいつ私に見合いの話しを持ってくるかわからない。

シャルルは知らないうちに自分の相手を決められるかもしれないという得体のしれない恐怖を感じていた。
だから、普段はちょっとだけ妄想するだけの“運命の人”のことを自分の誕生日パーティ中に考えてしまったのだ。

そう、決して今日運命の人に逢えるだなんてそんなこと、彼女は知る由もないのだ…
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