アホと天才とホワホワと
Day 1
これはある少女と2人の少年のお話。
『姫、朝ですよ。起きてください。』
『うーん…あと5分…』
『ダメですよ。今日も予定がびっちり詰まっているんですから』
『えー…』
アタシ、奏(かなで)はヒイラギ国のお姫様!スポーツするのが大好き!でも勉強は嫌いよ…。
そして、今起こしに来てくれたのがアタシの執事、快斗(かいと)。頭が良く、しっかりしてて、運動神経抜群の天才!でもたまにドジる。
『ほら、着替えてください』
『はいはい…』
はぁ…こんな生活もううんざりよ。生まれ変わって普通の人になりたいな。
コンコン
窓から叩く音が聞こえる。一体誰が?
不思議に思い、アタシは窓を開けた。すると、いきなり一人の男の子が現れた。
『ヤッホ~。お姫様』
キラキラ笑顔で不法侵入してきたこの男は、隣町の王子、廉(れん)。頭はとても切れるが運動神経皆無。で、なんかホワホワーってしてる。
『僕いつも思ってたけど、お姫様はこの生活に不満がありそうだねぇ』
『そっそんなことないわよ。毎日楽しいよ…』
『嘘だね。つまらなそうだよ。』
まるで心の中を覗いたかのような口ぶりでアタシに話しかける。
『僕のところにおいでよ。毎日笑顔にしてあげる。だから行こう?』
右手を引っ張られ王子は走り出した。…はずが進まない。そして左手にはもう一つの体温。
『俺の姫様は渡さねぇ…!』
快斗だ。快斗がとめてくれたんだ。
『ちょっと~僕の姫様返してよぉ』
『誰がお前なんかに姫を渡すかよ。おかえり願えますか?』
今にも争いが始まりそうな予感。これは止めなくては!
『やめて!アタシのために争うのは!喧嘩する2人なんて見たくないわ!』
「決まった…!」
「決まった…!じゃねーよ!アホか!」
べチーン
「痛ーい!お前のビンタが決まってんじゃん!」
「上手くねーし、別に関係ないだろ!」
「相変わらず二人共芸人さんみたいだね~」
「てか勝手な作り話してんなよ!廉もなんかツッコめよ!」
「なんでやね~ん!」
「いや、こっちがなんでやねんだよ!俺にツッコむなよ!」
「ツッコミお疲れ様でーす!」
「うるせぇ!」
「それじゃあこれは?」
『いっけなーい!遅刻遅刻!』
アタシは奏。ごく普通の女子高校生。
今日は朝から寝坊しちゃって大変!ご飯を食べる時間なんて無かったから、食パンを食べながらの登校をしてるの。
こんなアタシに恋なんて無縁!なんて思ってたけど、その0.0054秒後の出来事で全てが変わったの。
『あと少し…!ってうわぁぁ!』
『フンフフーン♪…ってうおっ!』
ドッシーン!
走っていたら角で誰かと衝突しちゃった!
『いててて…』
『すみません!』
ぶつかった相手は隣の学校の子だ。
『あの、怪我はありませんか?』
そう言って、ハンカチを差し出してくれた。
「この時アタシは恋に落ち」
「ねーよ!てか古いし!ほんっとアホだよね!そしてなんで恋愛系!?」
「僕の出番は~?」
「うるさーーい!!!」
ここは柊学園高校2年D組の教室。そこには騒がしい3人組がおりました。
3人組の紅一点でアホな女は、神崎 奏(かんざき かなで)。本当にアホでスポーツするのが大好きなアホ。アホの極みです。
もう1人のホワホワ系アホな男は、西園寺 廉(さいおんじ れん)。頭が良く、大企業の御曹司だが、天然で運動神経皆無の男です。
そしてさっきから1人でアホ2人をツッコんでる男は、長瀬 快斗(ながせ かいと)。頭が良く、スポーツも万能の天才だが、どこか抜けているアホ。
これはアホ3人組の日常のお話しです。
「「「アホアホうるせぇ!/うるさいよぉ」」」
『姫、朝ですよ。起きてください。』
『うーん…あと5分…』
『ダメですよ。今日も予定がびっちり詰まっているんですから』
『えー…』
アタシ、奏(かなで)はヒイラギ国のお姫様!スポーツするのが大好き!でも勉強は嫌いよ…。
そして、今起こしに来てくれたのがアタシの執事、快斗(かいと)。頭が良く、しっかりしてて、運動神経抜群の天才!でもたまにドジる。
『ほら、着替えてください』
『はいはい…』
はぁ…こんな生活もううんざりよ。生まれ変わって普通の人になりたいな。
コンコン
窓から叩く音が聞こえる。一体誰が?
不思議に思い、アタシは窓を開けた。すると、いきなり一人の男の子が現れた。
『ヤッホ~。お姫様』
キラキラ笑顔で不法侵入してきたこの男は、隣町の王子、廉(れん)。頭はとても切れるが運動神経皆無。で、なんかホワホワーってしてる。
『僕いつも思ってたけど、お姫様はこの生活に不満がありそうだねぇ』
『そっそんなことないわよ。毎日楽しいよ…』
『嘘だね。つまらなそうだよ。』
まるで心の中を覗いたかのような口ぶりでアタシに話しかける。
『僕のところにおいでよ。毎日笑顔にしてあげる。だから行こう?』
右手を引っ張られ王子は走り出した。…はずが進まない。そして左手にはもう一つの体温。
『俺の姫様は渡さねぇ…!』
快斗だ。快斗がとめてくれたんだ。
『ちょっと~僕の姫様返してよぉ』
『誰がお前なんかに姫を渡すかよ。おかえり願えますか?』
今にも争いが始まりそうな予感。これは止めなくては!
『やめて!アタシのために争うのは!喧嘩する2人なんて見たくないわ!』
「決まった…!」
「決まった…!じゃねーよ!アホか!」
べチーン
「痛ーい!お前のビンタが決まってんじゃん!」
「上手くねーし、別に関係ないだろ!」
「相変わらず二人共芸人さんみたいだね~」
「てか勝手な作り話してんなよ!廉もなんかツッコめよ!」
「なんでやね~ん!」
「いや、こっちがなんでやねんだよ!俺にツッコむなよ!」
「ツッコミお疲れ様でーす!」
「うるせぇ!」
「それじゃあこれは?」
『いっけなーい!遅刻遅刻!』
アタシは奏。ごく普通の女子高校生。
今日は朝から寝坊しちゃって大変!ご飯を食べる時間なんて無かったから、食パンを食べながらの登校をしてるの。
こんなアタシに恋なんて無縁!なんて思ってたけど、その0.0054秒後の出来事で全てが変わったの。
『あと少し…!ってうわぁぁ!』
『フンフフーン♪…ってうおっ!』
ドッシーン!
走っていたら角で誰かと衝突しちゃった!
『いててて…』
『すみません!』
ぶつかった相手は隣の学校の子だ。
『あの、怪我はありませんか?』
そう言って、ハンカチを差し出してくれた。
「この時アタシは恋に落ち」
「ねーよ!てか古いし!ほんっとアホだよね!そしてなんで恋愛系!?」
「僕の出番は~?」
「うるさーーい!!!」
ここは柊学園高校2年D組の教室。そこには騒がしい3人組がおりました。
3人組の紅一点でアホな女は、神崎 奏(かんざき かなで)。本当にアホでスポーツするのが大好きなアホ。アホの極みです。
もう1人のホワホワ系アホな男は、西園寺 廉(さいおんじ れん)。頭が良く、大企業の御曹司だが、天然で運動神経皆無の男です。
そしてさっきから1人でアホ2人をツッコんでる男は、長瀬 快斗(ながせ かいと)。頭が良く、スポーツも万能の天才だが、どこか抜けているアホ。
これはアホ3人組の日常のお話しです。
「「「アホアホうるせぇ!/うるさいよぉ」」」