桜の妖精に恋

翼が来た理由

チェリー『ねぇ、陽太!』

「ん〜?どうした?(^^)」

チェリー『ねぇ、やっぱり球技大会行った方がいいんじゃない?』

「また、それかよ〜。翼が出てくれるって言ったんだからいいだろ?」

チェリー『それはそうだけど…。でも、これじゃ陽太の為にはならないよ!球技大会はみんなで協力してやるものだもん!』

「俺には必要ない。友達なら要も木陰もいるしな!」

チェリー『陽太はいつまで翼くんに我慢させてるの?翼くんはもっと陽太と話がしたくてここに来たかもしれないのに…。翼くんに嫌なことを押し付けるなんて…。陽太なんか…陽太なんか…知らない!!バーカ!!』

チェリーは、初めて俺を怒った。俺は気にせずにゲームを始めたが、チェリーの泣いた顔や言った言葉が頭の中を支配して、ゲームに集中することができなかった。

「あああ〜!!折角、ゲームパラダイスだったのにー。」

プルルルル〜♪

「もしもし。」

『翼?貴方、今どこにいるの?』

「え?あの誰?俺は陽太だけど…。」

誰かわからなくて、携帯を確認すると翼の携帯だった…。そういえば、朝俺のは翼にもたせたんだ。

母『よ…ようた…?陽太なの!?私よ!お母さんよ!!』

「母さん?翼がどうしたの?」

翼は母さんに黙ってここに来たらしい。母さんにも彼氏ができ、再婚の話を翼にしたら家から飛び出したらしい。

母『じゃあ、今から翼を迎えに行くわ!』

「大丈夫。翼は夏休みの間はこっちに居させる。気持ちの整理の時間も大切だからな。」

母『あ…。そうね。悪いけど、翼よろしくね。』

母さん、再婚するんだなぁ。翼は多分、父さんと母さんが寄りを戻すことを望んでたんだろう。

プルルルル〜♪

「今度は誰だよ!もしもし!」

要『陽太〜!!貴方って人は!!』

「げっ!要!!どうして番号…。」

要『翼くんに聞いたんですよ!身代わりみたいなことしやがって!!今すぐ来やがれ!!』
「は…はい…。」

神社でチェリーを見つけ、声をかけようとしたら、チェリーは泣いていた。俺は…チェリーの涙を拭き、胸に引き寄せた。

チェリー『よ、陽太…?』

「チェリーもう泣くな…。桜の木も心配してるぞ。これから学校行くけど、チェリーも行くか?」

チェリー『い、行く!!陽太が頑張ってる姿見たい!』

そして俺たちは学校に着き、要に口で暴言吐かれた。その後ろで翼が手を合わせて謝った。

要『ほら!行きますよ!あと決勝のサッカーが残ってます!』

「は?決勝?うちのクラス残ってんの?」

翼『まぁな(^^)こう見えて俺はサッカー部のレギュラーですから(^^)』

「マジか!!これは翼が出たほうが…。」

チェリー・要『『ダメ!!』』

「あああ〜!2人で言うな!!」

要『2人?』
「何でもねぇよ!!ほら行くぞ!」

俺たちはクラスにはいき、みんな翼と俺を不思議そうにみる。双子のことを話し、夏休みでこっちに来てることを話す。

男子f『ちょっと待て!二之宮翼って…もしかして雅中の!?』

翼・陽太『「何で知ってんの?」』

男子f『何言ってんの!全中2連覇して得点王の二之宮翼の名前を知らない人はいない。』

陽太・翼『「へぇ〜。」』

サッカー強かったのかー。つか、次やばくねぇ?でも、チェリーと要怖いしなぁと思ってた矢先、試合が始まる。
次々と俺にボールが飛んでくる。俺にパスするなぁーー!すぐに敵にボールを取られてしまう。クラスの人には心配され、チェリーにはもっと頑張れって言われ…。

「あああ〜!!わかったわかった!!勝てばいいんだろ勝てば!!」

男子g『陽太に気合が入ったあああ!逆転するぞ〜』

ガチで運動したのは久しぶりだなぁ。よく翼とサッカーやってな。あいつはサッカー続けてたんだな…。

俺たちの流れになって来て、相手チームは審判の見えないところで違反を使ってきた。
要『何ですか!あれは絶対反則じゃないですか!!』

翼『サッカーの中では時々あるんだよ…。まぁ、反則使うやつほど正々堂々戦ったら弱いだから反則使う。ああいうのが1番気に入らない!』

何でみんな酷い目に遭ってるのに、弱音を吐くどころか余計気合が入ってる。まったく!俺のクラスのやつらはみんないい顔しやがって( ̄▽ ̄)

「よっしゃ!みんな、絶対勝つぞ!!」

男子『おおおぉ!!』

俺たちはどんどんシュートを決めて、ついに同点まで追い詰めた。

相手a『クタバレーー!!』

相手の1人が俺の足をめがけて、スライディングをしてきた。俺は避けきれず、モロにくらった。

翼『陽太ーーー!!』

「いてててヽ( ̄д ̄;)ノ」

翼『大丈夫か!?』

「翼!サンキュ!大丈夫だ。」

立ち上がろうとしたとき、足に激痛が走った。先生はやめろと言ったが俺はやめるわけには行かない。ここまで頑張ってくれた翼や一緒に頑張ってくれてる仲間がいるから。

「大丈夫!このぐらい!!」

翼『大丈夫でも。テーピングは必要だ!手当てしてからコートに立て!要も手伝え!!それまで、お前ら繋ぎ止めといてくれ!!』

男子f『わかった!任しとけ!!』

翼がすごく頼りに見えた。俺は要と翼に連れられ、保険室にいったら。

翼『陽太、試合をでるのはやめろ!これ以上は無理だ!』

「嫌だね。俺はああいうせこい真似する奴が1番気に入らない!負けたくないんだ。」

要『あはは。陽太もですか!さっき翼も同じこと言ってましたよ。ああ〜面白い』

翼『心配するな!俺が叩きの潰すから!』

「え?また、でるのか?お前はやめとけ!今後のサッカーに支障が起きるかもしんねぇだろ!」

翼を止めたが、すごく真剣な目をしてたから強くは止められなかった。要も止めることができず、翼を行かせてしまった。俺たちは心配になりコートをみる。

翼『みんな。待たせたな!』

男子f『大丈夫か?』

翼『ああ。お前らも気をつけろよ!それからボールを全部俺にパスしてくれ!』

男子g『え?陽太?』

翼は何をするつもりなのか。みんなに色々指示している。無理だけはするなよ、翼…。

相手a『さっきは悪いなぁ(^^)悪気はなかったんだぜ〜?』

翼『俺もさっきので目が覚めたわ。ありがとな!これから残り10分一点取らせないから…。』

相手b『や、痩せ我慢しやがって…。』

試合が再開された。早速、翼にボールが渡った。翼はどんどん相手を抜き早くもゴールを決めた。相手からのスタートでもすぐにボールを奪いゴールを決めていく。

残り5分。

相手チームとの差は5点差もつけた。でも、翼はまだ差をつける気だ。多分、相手が相当気に入らないらしい。

相手c『くそっ!目障りなんだよ!!』

翼『っ!?』

「翼、危ねぇ!」

翼は素早く反応し、ボールをあげてジャンプして交わした。

翼『おっと!危ねえ!残念だったな。あんまり俺を甘く見るなよ?』

相手c『くそっ!!』

そして試合は無事終わり、3ー10で俺たちのクラスが勝ち優勝を手に入れた。

男子g『マジですごかった!!陽太、足大丈夫か?』

翼『悪りぃな!俺は翼だ!』

男子g『え?ええええ〜!』

翼『しっ!入れ替えたってわかれば、優勝貰えねぇだろ!』

男子g『ごめん…。』

教室に戻り、みんなが盛り上がってる。

女子z『木之本くんもかっこいいけど、翼くんのサッカー姿素敵でした。』

翼『え?マジ?嬉しい!』

「翼!大丈夫か?」

翼『よっ!陽太ーじゃん、全然大丈夫だぜ!お前は?』

「大丈夫。ありがとな。」

翼『ったく!お前って本当に分かりづらい嬉しい顔するよな(≧∇≦)』
俺たちは4人で帰り、神社のところで要と木陰と解散した。俺と翼は神社の桜の木を見て話をした。

翼『そういえばさぁ、陽太は何かあるたびにここの桜の木の下で泣いてたよな。』

「なっなんだよ、いきなりっ!お前もだろ!!」

翼『あはは。懐かしく感じただけだよ。ここは、俺にとっても居心地のいい場所だったからな』

翼は昔のことを話して懐かしい顔をするが、反面寂しそうな顔をしていた。

「翼、母さんに黙ってここに来たんだって?」

翼『陽太、どうしてそれを…』

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