starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
彼女たちの背中を見ながら下駄箱にうなだれるように寄りかかった理桜。

「はぁぁ…ドキドキした…」
「俺よりひどいな。」
「へ?」
「俺ひっぱたいてねぇし。笑ってなんて絶対的に怖ぇだろ。」
「そんな事…!」
「それにいきなり呼び捨てにするし。何なの?」
「え、あれは…言葉のあやで…ノリって言うか…ごめんなさい…」
「ハァ…」

そう呟くと玄馬は頬を掻き先に歩きだした。翼は笑いながらグッと玄馬の肩を抱いて話し出した。

「玄馬って呼ばれて嬉しいなら嬉しいって言えばいいのに」
「うるせぇよ、翼。」
「好きなんだねぇ、愛だなぁ」
「どの口が言ってんだ。バカが…」
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