生きる。




そんな会話をしながらファミレスへ入った。


「で、今日どこ行くのか決まったのかよ?」

湊が聞いてきた。


「莉桜~」


とにかく土地勘がない私は莉桜に助けを求めた。


「ここから電車で2ついったところ。」


「電車でいくの?バイクあるけど。」


颯が聞いた。


「電車がいい!私電車乗ってみたかったの!」


私がすかさず答えた。


「…由茉、電車乗ったことないの?」


嘘でしょ?という表情をして

こっちを見てる莉桜と秀。


「うん、ないの。」


「もしかしてお嬢様とか?」


「全然だよー。庶民庶民。」


ん?でもお父さんは社長さんだから

庶民ではないのかな…うーん。

でも感覚は一般庶民だ。


「じゃあなんでまた…?」


「私生まれつき体弱くてずっと入院してたの。

だから一般常識的なものもよくわからないんだよね。」


「え!?そうなの!?大丈夫なの?」


「今は手術もして、快復してるから大丈夫。

体育も出てるしね。定期検診行ってるくらい。」


「そっかぁ、元気になってよかったね。」


「うん。私と似たような病気の子が

何人もこの世を去ったのを目にしてきたから…

私は本当に運が良かったんだと思う。」


本当にそう思う。

すぐに死んでしまう子もいるし

ドナーが見つかって移植しても

動かなかったり、感染症になったり…

私はそういうことがまったくなかったから…



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