生きる。



お店を出ると男たちは女の子に囲まれていた。


「す、すごい…」


哉斗と爽大丈夫かな…


「由茉?行くよ?」


「え!?あの中入ってくの?」


「それ以外どこに行くのよ?

ほら!」


莉桜は私の腕を引っ張って

集団の中に入っていった。


「お待たせ~。」


中心につくと莉桜は秀にいった。


うー…視線がいたい………


「哉斗、爽、大丈夫…?」


「由茉ちゃんの顔見たから復活~!」


と元気良く哉斗がいった。


「とりあえず殴っちゃいそうだから

早くどっか行ってくんない?」


周りの女の子たちに笑顔で言う爽が

いつもと違いすぎて怖い。


「買えたか?」


優しく聞いてくれたのは湊。


「うん!買えたよ!

待たせてごめんね?」


「いいよ。俺は大丈夫。

それより颯がやばい。」


颯を見ると楽しそうに女の子と話している。


「はぁ…仕方ないなぁ。

颯。なにしてるの。」


最近気がついた。

颯も女の子を選ぶらしくて

こういう風に絡んでくる女の子は嫌いらしい。

あとしつこい子。


「じゃあ姫が呼んでるから。

ばいばーい!」


仮面の笑顔を張り付けた颯が戻ってきた。


「颯もやめればいいのに。」


「もう癖みたいになってるんだよね~。」


そう私に言う颯からはもう笑顔はなかった。


颯は私と話すときあまり笑顔を向けない。

もちろん楽しいときは笑う。


きっとこれが素の颯なんだろう。


< 414 / 514 >

この作品をシェア

pagetop