明日へのヒカリ

限界



……どうしてこうなってしまったんだろう……。


私は今まで、ずっと逃げ続けていた。


これでもかっていうくらい逃げ続けていた。


なのに……


「いや〜、これ、なかなか終わらないね〜」


……何故か隣の椅子に、優太が座っている。


「……どうしてこうなった……」


私の、とても小さな呟きは、紙の擦れる音でかき消されてしまった。


つい数分前のこと……。


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