明日へのヒカリ

過去と今と未来



ここはどこの部屋だろう。

私がそんなことを疑問に思っていると、聖さんは、ここは私の部屋のようなものだ、と言った。

そこに座って待っていなさい、と言われた私は、高級感の漂う二人がけのソファーに、恐る恐る座り、そこで待つことに。


聖さんは、「紅茶で良かったかな?」と言いながら、私の前に、ティーカップを置いてくれた。

私はお礼を言って、一口だけ紅茶を飲み、ホッと息を吐きだした。


「君は、優太の誕生日のことについて、何か言いたそうだったね」


私の目の前にある、一人がけのソファーに座った聖さんは、唐突に話を切り出した。


「何を言いたかったんだ」


聖さんの言葉に、私も言葉を発した。


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