ねぇ先輩、話しかけてもいいですか?



その日は学校に行くためのバス最終便にギリギリで飛び乗った

最終便だからか後方の席が空いていたので

髪がボサボサなのも気にせず

ドサッと座った




そうしたら私の好きな声がしたんだ

それは私の左後ろから


嬉しかった

でも悲しかった

なんでこんな日なんだろうって

すっごくすっごく嬉しいのに

ずっと会いたかったのに


いつもならアレンジした髪型ができるのに

急いで家を出てきたから毛先ははねているし


もし先輩がいなければこんなことは

気にしていなかったんだろう


可愛い姿で会いたかったよ





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