愛のシナリオ

私のお父さん


「懐かしいなぁ」

この人は王様だ。

「すみません。道の邪魔をして」

私は王様に頭を下げる。

「ココロ頭をあげなさい」
「えっ?」

どうして・・・私の名前を知ってるんだろう?

もう一人の男の人が出て来た。

「ココロ様はお迎えに参りました」

お迎え?

「ココロ様はこれからあちのお屋敷に住む事なりました」
「えっ!」
「驚かしすまない。俺はココロの実の父だ」
「えっ・・・」
「私の・・・お父さん」

私のお父さんはこの世界の王様。

とても、とても大きな存在だった。

私の人生は大きく変わる。

でもその人生にはお母さんはいない。

そしてマコトもいないのかもしれない。

「お友達とは当分会えないから今伝えたい事を伝えなさい」
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