堕ちてく音
鏡の中の雪斗に惚れ惚れしていると
医師がやってきた
医師はまるで
この子はどうにかしてると
いう目でみているが
そんなのどうだっていいんだ
先生ありがとうございますと
満面の笑みで言った
あ、だけど私は重大なことに
気がついた。
雪斗になれたことは大満足だ
だけど、私の声は美月そのままだ
女の声なんて必要ない
私は、医師に
声を男にしてくださいと頼んだ
もちろん雪斗の声にね?
私は、雪斗と遊園地に行ったときに
撮った動画を見せて
そっくりそのまんまの声にしてと
頼んだ。
医師は目を丸めてその動画を見ていた
ホラー映画でも見ているように
医師の顔は青ざめていた。
医師は、ただわかりましたと
だけ私にいうと
私は声を変えるためふたたび
手術室へとむかった
声の手術は、おおがかりなもの
ではなく、30分ほどでおわる
簡単なもののようだ。
世の中こんなに便利になった
私はこの時代に雪斗に出会って
よかったと改めて思った。
雪斗?わたしにであってくれて
ありがとう。。