キミに想いが届くまで。
両手で頬を包み込み、気持ちを落ち着かせようとする。
「お待たせ―。
ごめんね、お母さんが天然すぎて話が通じなくて時間かかった」
「あ、おかえり。
絵梨ちゃんのお母さん、相変わらずかわいいんだね」
「ん、莉子。顔赤い?」
「ちょっと暑いからかな!」
あははって誤魔化したけど、絵梨ちゃんがそのことを特に気にも留めずスルーしてくれた。
それから順平くんと奏汰くんも戻ってきて、少し話してからゲームセンターとカラオケに行き解散となった。
いろいろあったけど、4人で過ごすのはやっぱり楽しすぎて時間なんてあっという間になくなる。
なんだか前よりも、もっとみんな仲良くなった気がして嬉しい。
あの頃に戻ったみたい。
今度こそ、4人で楽しい思い出をいっぱい作りたいな。
奏汰くんに、新しく4人の思い出を。