キミに想いが届くまで。
「深田!こんなやつってどうゆう意味よ!」
「そのまんまだよ!
ってか、オレのほうが梅ちゃんと早く友達になったんだからな?」
「いや、1番は俺だから」
白石と順平の声が聞こえてすぐに口を挿んだ。
そこは重要なところだ。
俺が1番に友達になったはずなのに、なんだか2人とばかり仲良くされると少しおもしろくない。
1番に見つけたのは俺なのに。
俺が梅ちゃんの1番じゃなきゃ嫌だ……。
「みんな、大好き……っ!」
いきなり感極まったような、少し震えたような幸せをかみしめるような梅ちゃんの言葉にハッとした。
そうか。
これは、このモヤモヤは。
1番じゃなきゃ嫌なのもきっと……。
だけど梅ちゃんは本当に幸せそうだから、今はこれでいいよ。
「俺も梅ちゃんのこと好きだよ」
友達として、梅ちゃんのことが大好きだ。