キミに想いが届くまで。
緊張して話しかけることができなかった私だけど、今では勇気を出して声をかけることもできる。
変わるきっかけをくれたのは、私の大好きな人。
「莉子、はよ」
「順平くんおはよう。
奏汰くんもおはよう」
「おはよ」
笑顔で挨拶をしてくれる大好きな友達と世界一大好きなで愛しい人……。
奏汰くんは無事退院して昨日から学校に来ている。
急に記憶が戻ったけど、また忘れたり不安定になることもなく、悪いところも気になるところもなかったみたい。
今では中学生のころも、再会した時の記憶をなくしていたころも、両方を兼ね備えた奏汰くん。
私の大好きな奏汰くん。