俺様御曹司と蜜恋契約
同じ商店街の花屋『桐原生花店』の桐原優子(きりはらゆうこ)とは歳も同じということで小さい時からいつも一緒にいた。陽太ともう一人の私の大切な幼馴染だ。

高校を卒業してからはそれぞれの進路に進んだため会う機会が減ってしまったけれど、たまにこうして会ってお茶をしている。

今日は優子からの突然の電話があった。

『花に話したいことがあるの』

今朝そんな連絡をもらって、特に用事もなかったので商店街にある喫茶店『レインカバー』で待ち合わせをした。

しかし優子の話が始まる前に話題が森堂商店街の再開発になると、気心知れた仲ということもありすっかり油断してしまった私はうっかり葉山社長との取引のことを話してしまった。

葉山グループが森堂商店街の再開発から手を引く代わりに葉山社長から『俺の女になれ』と言われたこと。彼のマンションへ行って食事を作っていることも全部。

それを聞いた優子は持ち前の正義感の強さからひどく怒り出してしまった。


春から始まった葉山社長との関係は気が付けばもう1か月が経っていた。

週に3・4日のペースで私は葉山社長のマンションに料理を作りに行っていて、最近では合鍵を持たされるようにもなった。葉山社長の帰りが遅くなるときは1人でマンションへ行き夕食の準備をする。葉山社長が帰ってくるとそれを一緒に食べて、食べ終わると車で家まで送ってもらう。最近ではそんな日々がすっかり私の日常になってしまっていて。
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