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学校にはすでにちらほら生徒が見えた。

女子でスカートがギリギリ膝上なのが1年生だろう。

まず、全員自分の教室へと向かう。

そのためには昇降口のクラス名簿を見なければいけない。

しかし、すでに人だかりがかなり出来ていた。

私たちはかきわけ、やっとの思いで最前列へと出た。

私の名前…あった。

C組だ。

「何組だった?」

私は今原に聞いた。

C組の欄には今原の名前がなかったのは確かだ。

D組だったら関わりがあるかもしれないと思ったが、そんなことも起こらなかった。

「F組。綾瀬は?」

「私、C組。」

「まぁ、そりゃ別れるよな。」

「えっ?」

「だって、俺情報処理科だもん。綾瀬、普通科だろ?」

私はそのとき初めて思い出した。

この高校に情報処理科があることを。

私はもともと普通科希望だから詳しくは知らないが、情報処理科がある学校は少ないから倍率が高いのを覚えていた。

私たちはそれぞれの下駄箱に行き、再び会った。

教室は同じ階にあることを知り、途中まで一緒に行くことに自然となった。

「情報処理ってなにするの?」

私はそういうことに疎い。

「んーパソコン使ったり?とか…」

なんて大ざっぱな…

思わず吹き出してしまった。

「あっ!お前!笑うなし!」

それでも、私の笑いは止まらなかった。
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