羽鳥のくせに調子に乗るな!!

羽鳥は、口を開いてそう聞いてきた。


どうすんの?って……。

「私が、聞いてるんでしょ……っ」

私がそう言っても、羽鳥は無視。


その態度に、イラついて、

「……別に。気になっただけ」


そう言ってしまった。


好きだからって、言おうとしたのに。

下を向いてたら、羽鳥がため息をついて歩き出すのがわかる。


私は、慌てて顔を上げる。
羽鳥は私の目を見て


「いるけど、お前には関係ない」


とだけ、答えて出ていってしまった。






関係ないって………。






私は、我慢しても溢れてくる涙を
拭く力もなく、その場に座り込んだ。







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