相合傘〜黒板のジンクス〜


「雪菜と関わってから、耕祐と藤堂のことで笑わなくなった雪菜を笑わせたい‥俺が笑顔にしてあげたいって、ふと思ったんだよなー。」


「そ、それだけで?」


「そうだけど。」


そういう気持ちだけでも恋愛感情を持つことってあるんだ。


私は改めて知った。

今までは、その人がタイプだったとか、可愛かったとかそういうのだけだと思っていたけど、
そうゆうのもあるんだね。



「まぁ、放って置けなくなったって感じだな。」


そう言うと勇は私の頭に手をポンと置いた。


ドキッー


あっ‥‥。


まただ‥。


勇が私にしてくる仕草に胸がドキッとする。


私‥もしかして‥?


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