この気持ちの伝え方
1章
__私、花柳 祭(はなやぎ まつり)は今年で高校2年生になった。自分のことを一言で表すとしたら"平凡"。この一言につく。
いつも通りの道を歩き、いつも通り学校へ行く。普段と変わらぬ、"平凡"な日々だ。学校へ着いたら、いつも通り歓声が聞こえる。この声を聞いたら誰でも思うことだろう。藤宮龍也だと。
__藤宮 龍也(ふじみや たつや)は私の幼馴染であり、イケメンである。いつもどこでも黄色い声を聞いてきたためなのか、いわゆる俺様系というものになってしまった。毎日、一緒に歩く女の子は違い、生徒指導を受けることも多いが、それでも成績は良いから心底ムカつく。
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