好きっぽい★
すでに1次会で出来上がっちゃった人もいて、かなり盛り上がってた。

まだ未成年のあたしはお酒も飲めないし(うちのサークル、こういうの厳しいんだ)、そんなみんなの様子を部屋の隅っこでぼんやり眺めていた。


だけど、だんだん頭が痛くなってくる。

なんだかエアコンの風が寒い。

夏風邪かなぁ……。

それともこの雰囲気に酔っちゃったのかな。


壁にもたれかかって、膝をかかえて座っていると、声をかけられた。


「ナギ?」


顔を上げると、カジ君が心配そうにあたしを見ていた。


「カジくーん。頭痛い……」


「え? 大丈夫か? ここで横になる? ……っつっても、こんな騒がしいとこだと余計つらいか」


カジ君の言葉にあたしはコクンと頷く。


「じゃ、オレの部屋で休んでろよ」


「カジ君の部屋?」
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