続・生きる。



仕方ないから私は1日家で過ごした。

そんな日が続き、3日がたった。

結局海も中止。楽しみにしてたのに。


「由茉、最近どうした?」


リビングでボーッとしてたら一輝が聞いてきた。


「一輝ならわかるでしょ。言わなくても。」


「湊となにかあったのはわかる。

でもそれだけ。なにあった?」


「実は今来ないでって言われてるんだよね。

花火大会の日、爽が由美さんって人と会ってて

それで私たちがたまたま遭遇しちゃって。

湊は私のこと、一輝の妹って紹介してた。

そしたら由美さん私に向かって

生きてたんだ。って言ったの。

なんで私のこと知ってるの?

一輝も知ってるんでしょ?」


「…湊たちは何て言ってる?」


「何も言ってくれない。」


「じゃあ俺もなにも言えない。

由美に由茉のこと話したのは俺だよ。」


「そっか。

それで湊は由美さんと行っちゃったの。

それから会話はないかな。」


「そっか。

ごめんな、聞いといてなんにも言えなくて。」


「いいよ。仕方ない。」


私はそれだけいって部屋へ戻った。



< 217 / 953 >

この作品をシェア

pagetop