続・生きる。
第八章



そして月日はたち…


GWが明けました。


「先生!席替え!」


そう意見を出すのはまたもや純。


「はいはい、くじ作ってきたから順番に引けよー」


私は4番、窓側の後ろから2番目でまあまあな席。

いや、かなりいい席だね。

私は早速席を移動した。


隣だれだろーと思っていたら


「え、颯となり?」


「みたいだな。」


「えー女の子集まるじゃん。」


私の前と颯の前も女の子で、颯の近くで嬉しいみたい。

颯の向こう側には哉斗がいる。

私の後ろは爽がきて、哉斗の後ろが湊。


そして純は…


「え!俺ここ!?まじかよ!

また一番前かよ!!」


前の湊の位置、教卓の目の前だ。


「お前らなんでみんな後ろなんだよ!」


と一人で喚いている。


「純、うるさい。」


私がそう言っても


「由茉!自分がいい席だからって!」


とまだ喚いている。


そんな純の頭を出席簿で殴る担任。


「蒼井、黙れ。

さー、次は体育祭の種目決めるぞー。

みんなひとつは出ること。」


「体育祭かぁ…。」


「由茉、初めて?」

颯が聞いてきた。


「もちろん。体動かすことすらだめだったし。

だから私は走るのがいいな~。」


私は颯の方に体を向け、爽とも話した。


「由茉、逃げ足早いもんね。」


「それ誉めてないでしょ。爽。」


「あはは。」


爽はあれからよく笑う。

結花さんのお墓も行けたみたいだしよかった。


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