ほんとのキミを、おしえてよ。


「えええ!?五十嵐くん?」


なんてこった!考えてた張本人目の前に現れちゃったよ!

びっくり通り越して私石化するよ!


「あのさ、二人に頼みたいことがあんだけど」


「ん、何?」


石になりかけてる私の代わりに花那ちゃんが聞いてくれる。

五十嵐くんが頼まれてるところはよく見かけるけど、その逆は珍しいな。


「あの、今日の放課後空いてる?美羽の誕生日今週末なんだけど何あげていいかわかんなくて。二人の意見参考にさせてもらいたいんだけど、どう?」


美羽ちゃん今週末誕生日なの?!そりゃお祝いしなきゃだ!


「もちろんいくよ!ね、花那ちゃんっ」


「あ、あのねごめん!私、今日の放課後晴くんと約束してて。本当にごめんね!美羽ちゃんにはちゃんと私も何かプレゼントするから」


そっかあ、晴仁くんとか……それはお邪魔出来ないもんね。


ん?待てよ。

五十嵐くんと花那ちゃんと3人でいくつもりだったものが、花那ちゃんが来られない。
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