不良王子と 普通女子。

お隣さん

「ギャハハハッまじかよ!?」


「そうそう、昨日のテレビ見た??」


「でね、あたしさぁ…」


教室の扉を開けると、クラスメイトの声が溢れてくる。


入学してまだ半年ぐらいなのに、もう皆、クラスに馴染んでる。



「アヤ、おはよー。」


「あ、カナー。おはよー!」


「おー、綾乃おはよっ!!…うわ、遅刻ギリギリじゃん。どーせなら、遅刻すればよかったのに〜笑」


「お、サエおはよ!!…ばぁーか、この私が遅刻なんてするかっ!!」


軽く小突きあってから、席についた。


ドサッとカバンを置くと、その瞬間、

真顔でスマホをいじっていた前の席の子が、いきなり振り返ってきた。


私を見るなり、眉間にシワを寄せる。


「遅いじゃん アヤ!!今日休みかと思ったよ!!」


見事なほどのしかめっ面。


そんなに怒らなくてもいーじゃんか…
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