御曹司と溺甘ルームシェア
だから、予告通り、寧々が寝ている間にお仕置きをした。

『こんな格好で寝るお前が悪い』

身を屈めてソファーの背に手をつくと、彼女の染みひとつない肌に顔を近づけ赤い痕を残した。

だが、今朝は頭もすっぽりと毛布に覆われている。

きっと俺のお仕置きにも気づいてはいないだろう。

「寧々、いい加減起きろよ。土曜日だからってだらだらしてると美容に良くないんじゃないか?」

寧々に効果的な言葉を言ってみるが、彼女が起き上がる様子はない。

代わりに不機嫌そうな声が響いた。

「放っておいてよ。あっちに行って」

どうやら頭は起きているらしい。

「ここでずっと寝られると邪魔なんだけどな」

腕組みしながらじっと寧々を見据えると、すぐに彼女は反論した。

「ベッドがないんだから仕方ないでしょ!」

「お前がお金を貯めれば買えるだろ?」
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