~こどもの恋愛~それから…1
俺が教師になりたい夢を叶えるのに、留里に支えてもらったように……。
今度は、俺が留里の夢のために力になりたいんだ。
「ちゃんと、勉強して来いよ。」
泣いていた留里が、うなずいた。
「神谷さん…ひとつお願いがあるの。」
「………?」
お願い………?
「あたしが……帰ってきたら……。」
帰ってきたら……?
「ここに…一緒に住んでいい?」
泣きながら無理に作った笑顔で、留里がそう言った。
返事は、もちろん…。
「いいに決まってる……。当たり前だろ…?」