掟の少女×ドS幼馴染
第1章 誕生
第1章 誕生



1月1日。
女神村という村の片隅にある少し古びた病院で、大きな産声が響き渡った。

「オギャーーーッ!」

産まれてきた子供は女の子。
新しい命の誕生。これほどめでたいことはない。
けれど…この村ではーーー


「女…の子……」


子供の母親と父親は、顔を真っ青にさせた。

一方、側にいた助産婦や看護師、医師らは真っ青どころか、嬉しそうにまたは安心したような顔色で、黙々と赤ちゃんを綺麗にし、タオルで包み、母親の前に差し出した。

母親は困惑しながらも、赤ちゃんを愛おしそうに撫でる。

すると、赤ちゃんは母親の手をすごくすごく小さな手でギュッと握ってきた。

母親は、赤ちゃんのその行為に嬉しさと同時に…悲しさが込み上げてきて、涙が出そうになった。

「ねぇ、あなた…この子…………」
「まだ完全に決まったわけじゃないぞ。…目を見てからだ。」
「でもっ…1月1日生まれの女の子なんて…この時点でほぼ確定しているのよ!?」
「大丈夫だ…。俺が絶対に守る。この子を"◯◯◯"になんてさせない。」

父親は母親の手を握って、すやすや眠っている赤ちゃんに、そう誓った。

「すいません、そろそろ赤ちゃん移動させます。」

そう言って看護師は赤ちゃんをゆっくり抱き上げ、他の部屋へと去っていった。

< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop