溺愛されすぎっ!!
今、このふたりを前にして……。



たぶん、俺のできることはない。



だから、無理やり笑顔を浮かべて……。



なんにも気がつかない間抜けなツラして、俺は言った。



「超うまそー。
カレーのにおい。
月星、サンキュー。
洗い物は、俺がするから……。
ちゃちゃっと風呂入ってきていい?」



そして、2人の返事なんか待たずに、俺はリビングのドアを閉めた。



だって……。



こんな顔を、2人に見せるわけにはいかなかったから。
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