溺愛されすぎっ!!
そんなことを、いたずらっ子みたいな顔して言う羽海。



「まーねー。
羽海には、けっこうお世話したかもだけど~」



クスクス笑いながら、小学校頃のことを思い出す。



“テストでやばい点数をとった”



“月星に、ゲームで勝ちたいから、練習に付き合って”



“どうしよ、夏休みの宿題終わらない”



羽海に泣きつかれるたび、あたしは羽海の家に助けに行った。



まぁね。



勉強にしたって、ゲームなんかの遊びにしたって。
< 156 / 347 >

この作品をシェア

pagetop