溺愛されすぎっ!!
なっちゃんは、実里ちゃんを残して、ひとりダッシュで教室に戻ってくれたらしい。



「ありがとね。
なっちゃん。
ありがとね。
実里ちゃん」



改めて、なっちゃんと実里ちゃんにお礼を言う。



引っ張っていたあたしの手を離し、なっちゃんは、あたしの肩を軽く叩いた。



「もー、気をつけてよ~。
ただでさえ、綾音は美少女なんだから~」



「……え?」



「それに~。
西口くんは、ほら。
綾音に、すっごく執着してるみたいだし」
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