『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
いよいよプレゼン当日。牧田は朝からそわそわしっぱなしだった。

午前10時…。

クライアントの待つ会議室へと向かった。ドアを開けると緊張した様子の夫婦が並んで座っている。年は40代でとても優しそうな素敵な夫婦。

魚住:「お待たせ致しました」

魚住と牧田が頭を下げると、2人も笑顔で頭を下げた。今回のコンセプトを話ながら、2枚の図面を広げる…。牧田の表情が緊張で少し強張っていた。

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