私達の恋愛事情。



ガチャ





「…………………。」



ガチャガチャ


「……。」




ガチャガチャガチャガチャ






嘘、でしょ???




屋上に閉じこめられた?



確かにこの時間に誰かが屋上にいるなんて考えないか……。





はぁ……。



一か八か、、、、レナに連絡してみようかな…




今、九時だけど…




このままここにいたら絶対凍え死ぬよ。





電話帳からレナを探し出し電話をかける。


《もしもし?》

「もしもし………レナ…。」



《どうしたのよ、琉衣!!!》



「…はは。


屋上に閉じこめられちゃったよ…。」





《は、ぇっ!?どーゆことよ!?》




「…最後まで、梨央、来てくれなかった…。



私、本当に嫌われてるんだね。
てゆか…どうしよう………………。」




《今からいくわっ!ちょっと待ってて!》



行くって…くるの?今から?




「大丈夫だよ、9時だよ?もう。」






《そんなの、どうでもいいわよ!》




「……………ありがとう…。」





本当にありがとう。
私、レナが友達で良かった。




そして、やっとあきらめがついたよ。





さようなら。





─────────梨央──





私の大好きだった人…。






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